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■記者会見
1.第1四半期決算「海外導出を推進する」-キョーリン製薬HD:穂川稔社長-
2.AI活用とともに「コアの仕事を強化する」-田辺三菱製薬:三津家正之社長-

■記者会見

1.第1四半期決算「海外導出を推進する」
-キョーリン製薬HD:穂川稔社長-

キョーリン製薬HDの穂川稔社長は8月8日、18年度第1四半期決算説明会で19年度までの中期経営計画の進捗について「すべてが順調だとは思っていない」と述べ、自社開発品の海外導出を推進する方針を示した。

穂川社長は中期経営計画を進める上で想定外だったこととして(1)キノロン系合成抗菌剤KRP-AM1977Xの国内での上市が1年遅れること(2)ノバルティス社に導出したKRP-203の開発権が返還されたこと-を挙げた。KRP-AM1977Xの遅れはMSDからナゾネックスの国内独占的販売権を取得し発売したことにより補えるとして国内事業は「ほぼ計画通りに進んでいる」とした。海外事業は「KRP-203の再導出に向けて取り組む。導出候補品としては誤嚥性肺炎に効果が期待されるKRP-AM1977Yも大きな期待感を持って取り組んでいきたい。開発候補品もある程度姿を現しそうなので導出を達成したい」とした。

現在、同社のパイプラインは第1相から第3相まで7品目あるが、過活動膀胱治療薬KRP-114V(ビベグロン)が18 年度の上市を計画、KRP-AM1977Xが19 年度の上市を計画、KRP-AM1977Yが承認申請準備中となっており、パイプラインの枯渇も懸念されている。

その中で線維化研究とキナーゼ研究に注力。同日の会見で荻原茂常務(杏林製薬創薬本部長)は、肺線維症を対象に京都大学と共同で2つの創薬ターゲット、米国ActivX社と共同で3つの創薬ターゲットを見いだしたと話し、これら複数のターゲットについて「世界に通用する新薬を必ずつくるというところで取り組んでいる」と話した。

18年度第1四半期は新薬群の喘息治療薬フルティフォームとアレルギー性疾患治療剤デザレックスが伸長。売上高251億3100万円(前年同期比5.0%減)、営業利益13億2000万円(同49.1%減)、経常利益15億9600万円(同43.1%減)、親会社株主帰属四半期純利益10億7700万円(同55.0%減)となり、穂川社長は18年度第2四半期累計の計画に対して「計画を若干上回る形で推移している」と報告した。

 

■記者会見

2.AI活用とともに「コアの仕事を強化する」
-田辺三菱製薬:三津家正之社長-

田辺三菱製薬の三津家正之社長は8月20日の記者懇談会で「様々なデジタル技術を活用して、創薬や企業の運営コストを引き下げて、いかに手ごろな価格で医薬品へのアクセスを継続できるかという課題認識を持っている」と語り、AI活用を推進する意向を示した。

同社では創薬から育薬までの各プロセスでAI活用を行っている。創薬研究では、細胞増殖や細胞死、特定のタンパク質の生産量の変化を指標とし、それを変化させる化合物を探索するフェノタイプスクリーニングにAIによる画像認識技術を応用。臨床試験では、日立製作所と共同でCRAFTというプロジェクトを行い、情報やデータ収集を支援するAIと治験デザインを支援するAIを利用し、治験デザイン業務の効率化を図ろうとしている。

営業ではMR活動を支援するZEUSを実施。MR活動による情報収集→ビッグデータ蓄積→AI活用を含むデータ分析というプロセスを回し、医療関係者のニーズを把握し、MRの取るべき行動を指示するシステムの構築を目指している。

同社ではAI活用を進める一方、仕事を (1)コアとして強化する仕事 (2)やらなくていい仕事 (3)外部に任せる仕事 (4)デジタルやITに置き換える仕事-に仕分けしているという。三津家社長は「そもそも製薬企業社員のコアの仕事は何なのかと必死になって議論し始めている」とした上で「将来的な要員計画も練っているが、4つの仕分けを通じて我々が本当に強化していく部分を見つけていこうという活動をしている」と話した。

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